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最近、アルピタンというアルコール頭痛の薬を飲むようになって、酒を飲んだあとのしんどさがほとんど無くなりました。おれはもともと酒を飲める体質ではないのだけど酔っ払うのも酒も酒のつまみも好きなので無理して飲んでいたところがあります。けどこの頃、酒の弱さが加速していて、ハイボールと赤ワインを1杯ずつ飲んだだけで猛烈に頭が痛くなった日をきっかけにちゃんと対策しようと思い、先の薬にたどり着きました。これが俺にはかなり効果があって、もしかしたらこの発見は自分史に刻まれるべき一大事かも知れないと思っているほどです。何なら今この文章を打っている、やっと手に入れたmacbook proよりも良い買い物(薬は継続的に買うものなので比較するのはちょっと気持ち悪いですが)と言っても差し支えないです。

自分は焼酎や日本酒と相性が悪いという気がしていて、なんとなく敬遠していたのですが、それも最近は遠慮なく飲めるようになったのも嬉しいです。今までは日本的料理に対してもウィスキーやワインといったヨーロッパ原産の酒を飲んでいたのですが、そういうものには焼酎や日本酒の方が絶対的に合う。ざっくりと分けて、ヨーロッパの酒が料理の風味と絡み合い、積分的に味を構築していくのに対し、日本の酒は味をリセットし、微分的に整理していくようにできています。これはそのまま西洋世界の一神教的秩序と日本的な多神教的、多層的秩序が宴席の次元に降りてきている形となっていて、すなわちキリスト以前or以降何年という1次元的時系列の中でストーリーを構築していくヨーロッパの酒と、天皇が即位するたびに暦を塗り替えるリセット型の日本の酒では全く異なる世界観を持っています。だからこれらは分けるべきと言ってしまうと、アルコール右派として政治的右派と同様、肩身の狭い思いをすることになるのですが、やはり政治的左派がそうであるようにアルコール左派はグローバリゼーションを現実の身体を抜きにして考えるべきではない。