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外へ出て作業するということに段々と慣れてきてしまって、今日も昼からベローチェに行っていました。とりあえず、締切がある仕事の場合(全ての仕事に締め切りはあるんだろうけど、ライブなどで使う映像は当日になってできあがっていないと100人以上のお客さんを困らせることになるので、真に締切があると感じている)は出費のことは気にせずに外で仕事をしていいことにしている。そのおかげで今日はかなり作業が進んで、あまり好きではないモーショングラフィックをかなり作って、いわゆる映像クリエイター的なアウトプットができていました。映像にしろ文章にしろ、ミクロの調整の蓄積がマクロの高いクオリティに直結する、的な言説にはおれは本当は反対で、そういった芸大的、専門学校的なセンスではクラシック音楽のダイナミズムは獲得しえても、MPCやSPでコンプレッシングされたようなグルーブにはたどり着けない。だからおれは気持ちいいイーズとかからは目を背けてきたんだけど、今回取り掛かっている映像ではやらざるをえない(ほとんどどう作ってもよいし、そう指定されたわけではないけど、2~3与えられている条件から考えてそうするのが最適だった)ので、図形の動きを放物線で表してベジェをいじるようなことをちょこちょことやっていたら、確かに「正解」的なものに近づくのでそれはそれで気持ちいい。きっと、こういう仕事は根本的には気持ちいいものであって、だからこそ資本主義と相性がいいんだろうと思います。

 

今日は市川のベローチェで作業した後に、三宅唱の新作を見るために極寒の中、有楽町まで行ったのですが、不運にも映写機の故障で上映が中止でした。行きの電車の中で見た蓮實重彦のエッセーで、パソコンが故障してスマホも調子が悪いから修理や買い替えをしたと書いてあって、蓮實重彦スマホを持つのかと思いました。